だいぶ間空いたけど一応続き。

あのような環境でジェイスと石鍛冶が禁止された意味は何か。
公式の釈明文でも色々と言っていましたが、要するにMtGはプレイングゲーであるよりも先にデッキ構築ゲーであるべきだ、というのが禁止における大前提なのでしょう。
そう、デッキ構築こそTCGの醍醐味であり、根幹なのです。

さてでは、禁止後の環境はどうなるか。
前回挙げたTier2の中で全く戦力に影響がないのはヴァラクート、赤単、エルフ、吸血鬼辺りです。
残ったデッキのうち、ボロスと緑白は石鍛冶の退場とメタゲーム的な立ち位置の喪失でほぼ消滅、一方双子はジェイス抜きでも十分戦えるため上位に位置してくると思われます。
そして何より注目すべき存在はTier3に位置付けていた青黒コントロール。前環境においてCaw-blade(と蔦)以外の全てのデッキに有利だったのですから、ジェイスという一大パーツを失うといえど、その隆盛は必定です。

環境初期はおそらくヴァラクート、赤単、双子、青黒がTier1に位置することになるでしょう。
しかしながら、これらのいずれのデッキにもヴァラクートは基本的に相性があまりよくなく、もちろん構成しだいではあるのですが、それこそ同系含め全ての相手に戦える構成を練り上げるのは至難の業で、Tier1から最初に脱落するとしたらおそらくこのデッキではないかと思われます。
また双子も、ジェイスの不在が与える影響は少ないとは言えず、また環境初期は過剰にメタられることが想定され、勝ちぬくのは困難に思えます。
赤単に関しては、現在のカードプールにおけるデッキパワーはなかなかのもので、たとえ対策されたとしても、上記4つのいずれのデッキにもそれなりによくわたりあえるため、しばらくはTier1に居座り続けるでしょう。
そして青黒。デッキパワーはさほど高くはないものの、ハンデスと除去によるヴァラクートと双子に対する優位は大きく、また赤単相手にも十分互角に戦えます。これもまた構成が難しいところではありますが、対応力の高さもあって、少なくともM12が出るまではTier1から落ちることはないはずです。

WotCの目論見通り、環境は4つのデッキがTier1に居並ぶ健全なものとなり、こうしてメタゲームは回っていきます。
今年も基本セットのカードパワーが中々に高いようで、M12が出たら環境の激変は必至でしょうが、ともあれ、今の環境はなかなかに楽しそうなので、これから2、3週間めいっぱい遊びたいですね。

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