本題とは関係ないけど、公式の翻訳はほんといつみてもひどいですね。誤訳だらけだし文章めちゃくちゃだし文体気持ち悪いし。あんなの読むくらいなら無理してでも原文よむか僕の翻訳読むかした方がどれだけかマシだよ。



さて、まずは禁止以前のメタゲームについての認識を。
【Tier1】
Caw-blade
【Tier2】
赤単、緑白、ボロス、ヴァラクート、エルフ、各種双子、吸血鬼など
【Tier3】
青黒(純粋コントロールorテゼ)

そこにはCaw-bladeがいました。
環境のトップに鎮座するそのデッキはあまりに強力で、他のデッキの追随を許しません。この世界では何をするにもまずCaw-bladeの顔色を窺わねばならず、無視して通りすぎるのはとても許されぬほど、Caw-bladeはそこら中に溢れかえっていました。WotCも認識していたように、普通、これほどまで一つのデッキが環境を支配することはありません。しかし、たまたま世界に同時に存在してしまったジェイスと石鍛冶という2枚の壊れカードを搭載したCaw-bladeは圧倒的という他ないデッキパワーを有しました。それら2枚は別々の角度から、加えて鷹というパーツもまた違った方向から、対戦相手を攻め立てます。
青白という色の特性上、メタを踏まえてメインボードを調整することで、あるいはサイドボーディングによって、あらゆるデッキに柔軟に対応できるのも問題でした。デッキの中核となる数種類のパワーカードと、それを引くためのドローソース、相手を妨害するための万能除去と、相手の妨害をかわすためのカウンター。デッキには構造上、隙というものがほとんどなく、またデッキを対策しようにも、Caw-bladeの責め手は克するにいずれも別の手段を要します。ジェイスや石鍛冶を一枚のカードを使って破壊したところで、破壊した側がアドヴァンテージを失っているというのも、それは馬鹿げた話でした。

Caw-bladeから遠く離れて、Tier2には沢山のデッキが存在しました。そしてこれらのデッキはみな、メタ的な立ち位置がとてもよく似通っていました。すなわち、いずれのデッキもメインボードではCaw-bladeに若干有利か、あるいは有利とまでは言えずともいい勝負ができるように作られています。ボロスや赤単、緑白などはそのスピードと爆発力によって。双子やヴァラクートは盤面や手札のアドヴァンテージを無視し全く別の角度からの勝利を目指すことで。しかしながらどのデッキも、サイドボードから適切な除去やカウンターを搭載されると自らのイニシアティブを維持することは難しく、胸を張って「Caw-bladeに有利!」と言いとおせるようなアーキタイプは存在しませんでした。加えて、デッキ全体の構造によってパワーやスピードを求めるアーキタイプに対し、Caw-bladeはジェイスや石鍛冶といった1枚のカードが非常に大きなはたらきをするため、多少不利なマッチアップでも、相手の引きが少し悪かったり、相手がミスをしたりすると、いとも簡単に相性差をひっくり返してしまいます。更には、これらのデッキは互いが互いに、別のTier2のデッキのいずれかには不利で、そいうった点においてもトーナメントで勝ち続けるには能わなかったのです。
Caw-blade自身のデッキパワーもさることながら、こうした環境の状況と相まって――といっても、それもまたCaw-bladeが生み出したものに間違いないのですが――王者一強の世界は形成されました。

Tier3に位置付けた青黒コントロールは少々特殊です。
Tier2のほぼすべてのデッキに有利(ただし緑白相手は蔦で誤魔化されがちですね)なのですが、肝心のCaw-bladeにどうしても勝てないのです。いかにコンボやビートダウンに勝てようと、Caw-baldeに勝てないのでは勝ち残る術はありませんでした。

続く

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